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Ruby

Rubyの文法や標準ライブラリに付いてはWeb上に沢山の解説がありますので詳細は検索して確認してください。

Rubyのインストール

Rubyには2013年3月時点で主に使われているバージョンが 1.8.7系、1.9.3系、2.0.0系と3系統あります。 完全な上位互換ではなく、それぞれ微妙に違いが有ります。

1.8.7系統は公式に「今後の利用を勧めない」とのアナウンスが出ていますので、 これから使い始める人は特別な理由が無ければ、2.0系統を利用されるのが良いかと思います。

Windows版のRubyのインストールはRubyInstallerからダウンロードして インストールするのがお勧めです。同時にこのサイトに置いてあるDevelopment Kit(DevKIt-tdm...exe)も ダウンロードしてインストールして置きましょう。これを入れて置くとgemのインストールでmake出来ないという エラーに悩まされる事が少なくなります。 GUIを使う予定があるならインストール時にTcl/Tkも入れて置きましょう。

devkitのインストールは展開したフォルダーに移動して、
ruby dk.rb init

次に

ruby dk.rb install

を実行するだけです。

DevkitはRubyInstallerでインストールしていないRubyは見つけてくれませんので、 Windows環境でRubyInstaller以外でRubyをインストールした人は RubyInstallerでインストールし直す事をお勧めします。

Linux等の場合、ディストリビューション標準のパッケージシステムを利用してインストールするのが 問題が少ないと思います。版が古い等、問題がある場合には自分でソースを持ってきてインストール して下さい。

RubyGemsとは Rubyの機能を拡張するパッケージの管理システムです。管理用のコマンド名がgemです。 また組み込まれるパッケージもgemと呼ばれます。

Rubyの gemの基本的な使い方

ここの 英文マニュアル が原本のようです。

日本語版だと WebOS Goodies に簡潔にまとまっているようです。

Rubyに 現在、インストールされているgemを知りたい

gem list

Rubyに 新たなgemをインストールしたい

gem install gem_name   ← gem_nameは入れたいgemの名前

Rubyから指定したgemをアンインストールしたい

gem uninstall gem_name   ← gem_nameは消したいgemの名前

Ruby: gemを最新にしたい

gem update gem_name   ← gem_nameは更新したいgem名

gem名を指定しなければインストールされている全gemが更新されます。 gemのupdateは場合によっては古いスクリプトが動かなくなる事があります。 その場合にはスクリプト側で使うgemのバージョンを指定するか、 新しく入ったバージョンのgemをバージョン指定して削除して下さい。

Ruby gem をproxy経由で利用したい

gem install gem_name -p https://proxy_url:port

例
gem install gem_name -p 192.168.0.1
gem install gem_name -p 192.168.0.1:8080

proxyのURLを-pで指定する。 :portの部分はポート番号なのでデフォルトの80なら指定しなくても良いです。

Ruby: 公開されているgemを探したい

gem list string -r    ← string部分は探したい文字列

-r オプションでネット上にあるgemでstringを含むものをリストアップします。 proxy経由の場合は上記の -p も同時に指定してください。

複数の版のRubyを切り替えて使いたい場合( rvm, pik, rbenv )

Windows環境ならpikを、 Unix系の環境ならrvmを 使うと異なる版のRubyを切替ながら使う事が出来ます。

pikやrvmを使用して複数の版のRubyを利用できますが、 個人的にRubyをツールとして利用するだけなら必要は無いでしょう。

pikもrvmもgemとしてインストールすることが出来ます。

インストール方法

 gem install pik        ← Windows
 
 gem install rvm        ← Linux, Mac OS

rvm でインストールしているRubyのバージョンアップ。

rvm get latest                       ← 最新の情報に更新
rvm list known                       ← サポートされているものを確認
rvm list                             ← 今使っているものを確認
rvm autolibs enable                  ← おまじない
rvm upgrade 1.9.3-p286 1.9.3-p392    ← 何を何に変更するか
...                                     色々聞かれるが全てYでOK

Unix系の環境ならrbenv(多分 RuBy ENVironment)という選択肢もあります。 rvmとは共存できません。 rvmよりはrbenvを薦める人が多いようです。 Windowsのcygwin環境でも使えます。

bashを使っている場合のインストール方法は下記の様になります。 rvmが入っていたら先にアンインストールして下さい。

インストール方法

cd
git clone git://github.com/sstephenson/rbenv.git .rbenv
echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

複数のRubyを使ってる場合には今選択されているRubyの版を確認しましょう。

バージョン確認コマンド

 ruby -v

Internet等で配布するスクリプトを書く場合には、まだ異なる版での動作確認もした方が良いでしょう。 しかし、公式に1.8.7が非推奨と成ったので1.8系非対応としても諦めてもらえるでしょう。 同じスクリプトを異なるバージョン間で変更無しで動かす事に拘らない方が幸せだと思います。




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お勧めのRuby開発環境

Trail4You 仮想マシンバザール : Ruby統合開発環境

仮想マシン上にruby統合開発環境をインストールしてあります。 rvm, git もインストール済みで各種rubyを切替ながら試せます。