IPA-Redmine-Server取扱い説明書

改定 2012/06/10

Ver. 1.0

1 : はじめに
2 : ダウンロードと展開
3 : 設定
4 : 起動方法
5 : IPアドレスの確認と設定
6 : redmineへのアクセス
7 : 使用上の注意
8 : 終了方法
9 : バックアップ
10 : システムの更新

改定履歴

1 : はじめに [index]

この取扱説明書はIPAが提供している「定量的プロジェクト管理ツール」をGit使用版として仮想マシン上にインストールした仮想マシン・サーバー "Trail4You-VM(DEV) : IPA-Redmine "の取扱い方法について説明したものです。

インストールオプション選択

  リポジトリの種類 : Git

  サンプルプロジェクト: インストール

「定量的プロジェクト管理ツール」そのものの解説や文書はIPAのサイトを参照してください。

インストール済み仮想マシンの配布についてはIPAに問題無いとの許可を頂いています。

「定量的プロジェクト管理ツール」用サーバー仮想マシンはサーバー機能を提供しますがCentOsのデスクトップ版を使用しています。

仮想マシンの基本的な使い方は「仮想マシンの使い方」を参照してください。

"Trail4You-VM(DEV) : IPA-Redmine " 仮想マシンはインストール代行手数料を頂く有料配布です。

ダウンロードは自由に行なえますが、ダウンロードしたファイルを解凍するにはパスワードが必要です。パスワードは事前に購入しておいて下さい。

仮想マシンはsshで接続可能な設定となっていますのでsshでリモートログインして操作することも可能です。

仮想マシン上のゲストOSのネットワーク設定はDHCPと成っています。その為、起動時に自動的にIPアドレスを受け取って起動します。サーバーとして利用するには固定IPアドレスに変更して下さい。

2 : ダウンロードと展開 [index]

下記のページから仮想マシンをダウンロードして下さい。

ファイル名は下記の形式です。

iparedmine_日付_VMware4_centos.exe

ここで、日付の部分には年月日を表す数値が入ります。

ダウンロードしたファイルは自己解凍の実行モジュールです。実行すると自己解凍して仮想マシンのイメージファイルが展開されます。

ファイルはWindowsの実行モジュールですのでWindows上で実行してください。

実行時にパスワードを聞かれますので購入したパスワードを入力してください。

展開されたファイルを実際に動作させたい環境へコピーして下さい。

3 : 設定 [index]

1. VMware Player を起動します。

2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。

3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。

4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。512MB以上は必要です。

5. 「ネットワーク」の設定は「ブリッジ」と成っています。ホストマシン以外のマシンからアクセスする必要が無ければ「NAT}に変更することも可能です。

6. 他のマシンからもアクセスする場合にはブリッジ接続でかつ固定IPアドレスに設定した方が便利に使えます。ご自身の環境に合わせて設定しなおしてください。

4 : 起動方法 [index]

1. VMware Player を起動します。

2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。

3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。

4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。その他の設定は変更しないで下さい。

5. 「仮想マシンの再生」をクリックして仮想マシンを起動します。

ログイン用のユーザー名は 'user01'です。

user01のパスワードの初期値は'pw4user01;'と成っています。起動したら直ぐに変更する事をお勧めします。

5 : IPアドレスの確認と設定 [index]

以下の操作は仮想マシンにログインして行ないます。

5.1 : IPアドレスの確認 [index]

画面上部のメニューバーから「アプリケーション」「アクセサリ」「GNOME端末」を起動します。

下記のコマンドでIPアドレスを確認します。

/sbin/ifconfig

eth0の inet addr が仮想マシンのIPアドレスです。

5.2 : IPアドレスの設定 [index]

初期設定はDHCPと成っていますが固定IPアドレスに変更してご利用下さい。会社等の組織内での利用の場合、設定する値はネットワークの管理者の方に確認を取ってください。

1. 仮想マシンにログインします。

2. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 を下記の様に変更します。IPアドレス等は環境に合わせて変更してください。

DEVICE=eth0                #←デバイス名

ONBOOT=yes                 #←システム起動時に有効にするか

BOOTPROTO=none             #←固定IP:none,static DHCPはdhcp

TYPE=Ethernet              #←インタフェースのデバイスタイプ。他にxDSLなど

IPADDR=192.168.1.16        #←IPアドレスの指定

NETMASK=255.255.255.0      #←IPアドレスに対するネットマスクの指定

USERCTL=no                 #←デバイスの制御をroot以外にも許すか。

PEERDNS=no                 #←固定 no, DHCP 通常yes。

GATEWAY=192.168.1.1        #←デフォルトゲートウエイ

IPV6INIT=no                #←IPv6を有効にするか

3. /etc/resolv.conf  を下記の様に変更します。DNSサーバーのアドレスは環境に合わせて設定してください。nameserverはひとつでも良いです。

nameserver XXX.XXX.XXX.XXX

nameserver XXX.XXX.XXX.XXX

4. /etc/sysconfig/network にゲートウェイの設定を記入します。

NETWORKING=yes

NETWORKING_IPV6=no

GATEWAY=192.168.1.1

5. rootになって、ネットワークを再起動します

service network restart

6 : redmineへのアクセス [index]

6.1 : リモート利用 [index]

6.1.1 : 説明用の仮定条件 [index]

以下にこの章での説明のための仮定の値を定義します。利用時は仮定された値を実際の値に変更してご利用ください。

リモートのredmineサーバーのIPアドレスを192.168.0.130 と仮定します。

6.1.2 : サーバーへ接続する [index]

仮想マシンが立ち上がった状態で同じネットワーク内にある他のマシンから接続して利用することが可能です。

Webブラウザのアドレスバーにredmineサーバーのipアドレスを直接指定して接続してください。192.168.0.130の場合、下記のように指定します。

https://192.168.0.130/redmine

接続するとログイン画面となります。管理者はID=admin, Password=admin です。詳細な利用方法についてはIPAの資料を読んで下さい。

6.2 : ローカル利用 [index]

6.2.1 : CentOS上のユーザー [index]

CentOS上にはrootとuser01というユーザーが作成されています。

rootのパスワードは pw4root-- です。ログイン後に変更してください。

user01のパスワードは pw4user01; です。ログイン後に変更してください。

通常、user01でログインして利用して下さい。

user01のWebブラウザにはIPAへのブックマークが設定されています。また、サーバー上のredmineへのリンクも設定されていますのでredmineサーバーへ直接接続することも可能です。

7 : 使用上の注意 [index]

7.1 : ホストマシンのサスペンド [index]

ノートPC等でご利用の場合、ホストマシンの無操作時間や蓋を閉めた時、等にサスペンド状態に入ることが有ります。

仮想マシンはホストマシン上で動作していますのでホストマシンがサスペンドされると仮想マシンも止まってしまいます。

サーバー等、突然に止まっては困る物はサスペンドしないマシン上で実行させてください。

個人的な利用で、自分が使っていない時にはサスペンドしても構わない場合にはサスペンドするマシン上で使用しても構いませんが、DHCPを使用する仮想マシンの場合、サスペンド中に他のマシンが同じIPアドレスの割当を受ける可能性が有ります。

サスペンド後にネットワークが繋がらなくなり、仮想マシンの再起動やホストマシンの再起動が必要と成る場合があります。

7.2 : 仮想マシンの「パワー」メニュー [index]

VMware Playerのメニューで「仮想マシン」「パワー」にリセット、サスペンド、パワーオフと有りますが、これは実際のマシンでの該当する操作と同じと考えてください。

実行中にリセットやパワーオフを行なうとファイルシステム等の整合性がとれない状態となり、システムの破壊の原因と成ります。

サスペンドは正しく行なわれれば正常に復帰させることは可能です。ただし、先に書いたサスペンドの問題は発生する可能性が有ります。

7.3 : VMwarePlayerの設定 [index]

設定メニュー「ファイル」「Playerの環境設定」で「仮想マシンを閉じるとき」の設定は「仮想マシンをサスペンドする」を選択して下さい。

8 : 終了方法 [index]

8.1 : シャットダウン [index]

通常はシャットダウンして終了してください。

8.1.1 : 手順 [index]

画面最上部のメニューバーから「システム」「シャットダウン」をクリックします。更に確認画面が出ますので「シャットダウン」をクリックしてください。

8.2 : ホストマシンを終了させる [index]

仮想マシンが動作中は終了処理が中断され、確認画面となり、動作中のプログラムとして仮想マシンが出てきます。キャンセルして仮想マシンをシャットダウン後にホストマシンを終了させてください。

注意 : ノートPCの蓋を閉めても、上記の終了確認画面が出て終了しない状態と成ります。お急ぎの時、このままバック等にしまうとノートPCの温度が高くなったり、電池が消耗したりすることが有ります。ノートPCは確実に電源が切れたことを確認の上、しまうようにして下さい。

9 : バックアップ [index]

展開した仮想マシンフォルダー以下全てをコピーしてバックアップしてください。

10 : システムの更新 [index]

ログインしていると更新の案内が表示されます。必要に応じて更新してください。

カーネルの更新が有る場合、VMware toolの再インストールが必要な場合があります。カーネルの更新にはご注意ください。


改定履歴 [index]

2012年06月10日 ver. 1.0 初版

VMware Player v4用

2012年06月10日 ver. 1.01 インストールオプション追記